香港・マカオ・中国に行ってきました③

あっという間に8月が終わってしまって、結局ブログを更新できなかった。東北・北海道に10日ほど旅行に出かけていたとはいえ、そんなに忙しかったかなと振り返って思う。

忘れないうちに、香港の思い出をつづりたい。

2014年に香港に訪れたときに、Aberdeen(香港仔)に出かけたが、目新しいものがなくすぐ銅鑼湾にバスで戻った記憶がある。当時はまだ日本人が経営するドミトリーが佐敦にあり、深センで働く日本人と知り合いになった。台湾で鍼灸を勉強し、深センで働いているという。当時よりも深センは豊かになったから、給与はよくなったのだろうか。ともかく彼によると、香港島の南側には何もないとのこと。富裕層が住む場所で、観光する場所ではないと教わった。

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なぜ再び香港島南部に訪れようと思ったかというと、地下鉄が新設されていたのが大きい。当時は、湾仔からバスでしか行けない不便な場所だった。今は海洋公園まで地下鉄で移動し、そこからバスでStanley(赤柱)まで行けるので若干便利になった印象。朝からStanleyまで出かけてみた。

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Stanleyは香港島の南東部に位置する。イギリス人が最初に香港に入植したのがStanleyで、当初は一番栄えていたという。香港というとゴミゴミしている印象が強いが、ヨーロッパの静かな街という印象だ。こんなに雰囲気のいい場所ならもっと前に訪れるべきだったと後悔。

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香港人とイギリス系らしき人が半々といった印象か。海に飛び込んだりと、おおよそ香港らしくない。

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マレーハウスという洋館があるが、こちらもいかにも歴史のある建物という雰囲気がプンプンしている。ロンドン(オックスフォードストリートからピカデリーサーカスにかけて)にしてもそうだが、石造りの建築物がいかにもイギリスらしい。

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Stanleyのスタバに入り、はじめてオクトパスカードで決済してみた。あまりICカードを使わないのよね。

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Stanleyのあとに訪れたのが、淺水灣(レパルスベイ)。こちらはいかにもリゾート地という雰囲気が漂う。海岸には多くの海水浴客が休日を楽しんでいる。

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香港から戻ってきたあとにカメラを購入したが、こんなことだったら早めにカメラを買っておくべきだったと後悔する。

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淺水灣からAberdeenに戻りランチ。水上に存在するというジャンボ・キングダムに訪れる。ジャンボ・キングダムまでは船での移動。といっても大きな船ではない。

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ジャンボ・キングダムの中には6つのレストランがあるそうな。持ち合わせが少なかったので、飲茶の店に。予約していないと入れないとネット情報でみつけたが、普通に入ることができた。とはいえ、1人で来るような場所ではなく、大きなテーブル席にひとりというのはかなり顰蹙ものかもしれない。f:id:michikaku:20180907222944j:image

味のほうはというと、美味しいとはとても言えない。日本からの駐在員にも評判が高くないようだが、日本人観光客をジャンボ・キングダムで見かけることはなかった。

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ジャンボ・キングダムから地下鉄の駅へと向かう帰り、プールを発見。日本だったらプールの写真を撮るのも憚られるが、気づかないうちにiPhoneのシャッターを押していた。

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狭苦しいという印象の香港だが、香港島南部ののんびりした雰囲気は癒される。

香港・マカオ・中国に行ってきました②

4年ぶりの香港だが、今回訪問して強く感じたのは、日本よりも割高だということだ。4年前の2014年、1HKDは13円だったので現在と大きくレートはほぼ変わらない(2018年で1HKDが14円)。にもかかわらず、香港で買った多くのモノが高いという印象を受けた。

スマホタブレット市場

香港というと、中古のスマホタブレットが多く流通する拠点で有名だった。「だった」と過去形なのは、現在は香港よりもお隣の深センがその役割を果たしているからだ。 香港の電脳街というと、旺角や深水埗、北角だろうか。旺角は中古スマホが多く販売される先達廣場、深水埗には高登電脳がある。北角は電気街と呼ぶほど規模は大きくはないが、細々とやっている店が数件並ぶ。

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旺角にある先達廣場。中古スマホの店が集まる。

ともかく、4年前と比べても高登電脳に客が少ないのには驚いた。深セン華北強をめざすのだろうか。ノートパソコンも日本よりも割高といった感じだ。店頭に並ぶのが、10000HKDのものばかりだ。タブレットに関して言うと、品数自体が少ない。4年前高登電脳には、中国製のタブレットが、500HKDくらいで販売されていた。タブレット市場(とくにandroid系のタブレット)自体が衰退しているのもあるのだろうが、安くとも1000HKDといったところか。香港も、そのあと訪れた深センも高いと感じることが多かった。 スマホについても同様で、日本の中古市場でよく見るHuaweiの製品で、p10 liteのような安いスマホは見ない。多くがnovaだ。 Huawei以外で多く見るのが、vivoやoppo、シャオミあたりか。シャオミのredmi5当たりは500HKD当たりで売られていたのは驚いたが、スペックは低いという。

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高登電脳のある深水埗。はっきり言って街並みが汚い。

サプリ

香港ではサプリが人気だそうだ。4年前に香港に訪れたときには、東洋漢方の薬局が多く、風邪薬が売っているような薬局は多くなかった気がする(Watsonは2014年当時もあった)。2014年冬に訪れ、現地で風邪をひいたとき、風邪薬を買える店を探すのに一苦労した記憶がある。

ところが、いまは多くの東洋漢方の薬局がドラッグストアに変身していた。サプリメントも多く売られている。香港でダイエット系のサプリメントを購入した。1箱(60カプセル)280HKDと、想像以上に高い。日本でも酵素系のサプリメントは安くはないが、消費税のない香港だけに高く感じる。

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尖沙咀のドラッグストアで購入したサプリ。なぜか台湾製

ちなみに、酵素系のサプリメントを購入しようとしたものの、なかなか発見できなかった。ドラッグストアの店員に尋ねるが、もってくるのは下剤効果のあるサプリばかり。Digestive enzymeでも通じない(簡単な英語は通じても、専門用語はやはり厳しい)。中国語(広東語)表記を調べて、ようやく購入できた。

美容室・理容室

どの国にも日本人の理容師がいる。海外で住んでいて一番困ったのが、散髪である。英語でヘアーカットを説明できない(単語を調べればいいだけだが、面倒)。結局、日本人の理容師や美容師が勤務するヘアーカットの店しか行ったことがない。

今は知らないが、香港にも日本人の理容師のいる店が1軒あった。理容師の方に電話をして、カットしてもらう時間を予約するだけだ。5000円くらいかかった記憶がある。初老の男性で、長年香港で理容師として働いていたそうだ。理容室の場所を借りて、働いているのだと言っていた。住んでいるのが、香港島でも九龍半島でもなく、ランタウ島だそうだ。ランタウ島は家賃が安いとのこと。尖沙咀 とランタウ島のあいだにはフェリーが走っているので、便利なのだろう。

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上海街付近で見つけた理容室

香港人の運営する理容室を使ったことがないので、日本と香港の価格を比較するのは難しい。ただ、上海街付近を歩いていたとき、たまたま街の理容室を発見した。そのとき、見つけた価格表がこれ。 香港のほうがやや安い感じか(ちなみに上環には、QBハウスがある)。

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上環にあるQBハウス。たまたま発見。

中国茶

今回、中国茶の店にも訪れた。尖沙咀にある新星茶荘という中国茶専門店だ。私が訪問したときには、茶会を開いている様子だった。客は私だけ。香港でもネット通販が主流なのだろうか。それとも、人気の中国茶の店があるのだろうか。

新星茶荘で購入したのが、普洱茶。茶葉を自然乾燥させた生茶は高いことはよく知られている。ワインと同じで、年代物であるほど高額で取引されている。1999年モノの普洱茶と2000年モノの2つを購入(どちらも75g)。2つで10000円くらい。

ちなみに香港から帰国したあと、横浜中華街にある悟空茶荘にも訪問した。悟空茶荘も中国茶専門店で、普洱茶が販売されているが、あまりにも高額過ぎて目が飛び出そうになった(1999年モノや2000年モノが同じように販売されていた)。中国茶に関しては、香港のほうが安い(といっても割と値が張るが)。

電車・バス

電車賃やバス代は4年間で据え置き。オクトパスカード八達通)というICカードがあるが、最低運賃が地下鉄が5HKD、バスもほぼ同額だ。ただオクトパスカードを使わないと、地下鉄の最低運賃が10HKDになるので注意。

バスに関しても、料金体系は変わらず。乗車時に全区間の運賃を支払うというシステムだ。だから、乗り方を間違えると高く取られる(12HKD)。今回はオクトパスカードを利用したが、現金だとおそらくおつりが出ないはずだ。4.9HKDという中途半端な運賃区間があるので、やはりオクトパスカードをもっておくと便利だ。

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地下鉄構内の窓口。オクトパスカードを購入できる。

こうやって比較すると、日用品以外はおおむね高いという印象だ。居住費はもちろん高い。先ほど言及した理容師ではないが、ランタウ島南部など田舎に行くと安い。ランタウ島にも何度か訪れたことがあるが、フェリーを降りると移民らしき人が多いのが印象的だった。やはり、香港島九龍半島は土地代が高いのだろう。 旅行するには楽しいが、住むには大変なのが香港だ。

香港・マカオ・中国に行ってきました①

香港を何度も訪れたことがあるのだが、何回来ても面白い。いつ訪問しても楽しめる都市って、どのくらいあるのだろうか。ニューヨークやパリも魅力的だ。ブロードウェイに立ったときの高揚感はいまでも忘れられないし、パリ郊外のヴェルサイユ宮殿の豪華さには圧倒された。だが、香港ほどバラエティに富んでいない気がする。自然アリ、リゾート地アリ、金融街アリ、スラムっぽい場所アリと、なんでも揃っているのが、香港という地である。

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旺角

滞在中の7月1日に、中国への返還21年を迎えたわけだが、あと29年経つと完全に中国になってしまう。1997年7月1日に、香港はイギリスの手から中国へと渡った。アヘン戦争で、当時中国を支配していた清がイギリスに敗れたために、香港島がイギリスの支配地になった。その後九龍半島もイギリスの支配地になる。新界というのは、深セン九龍半島のあいだの土地で、イギリスが清から99年間租借したエリアだった。香港島九龍半島が水不足のために、新界を清から租借したのだ。新界の租借期限が近づくにつれ、この地の取り扱いがイギリスと中華人民共和国とのあいだで話し合われた。イギリスのトップがマーガレット・サッチャーで、中国のトップが鄧小平だ。サッチャーは鉄の女と呼ばれ、強いイギリス首相の象徴的存在だった。フォークランド紛争を解決し、今度は香港である。サッチャーは香港もイギリスの支配が続けるつもりだったのかもしれないが、向こうのほうが一枚も二枚も上手だった。鄧小平というと天安門事件だろう。胡耀邦趙紫陽から政治の主導権を奪っただけでなく、多くの血が天安門広場で流れた。「鉄の●●」という称号は、サッチャーよりも鄧小平に相応しいだろう。この「鉄の男」が戦争をちらつかせたため、イギリスが折れざるを得なかった。租借していた新界どころか、九龍半島香港島も中国に明け渡してしまったのだ。鉄道網が敷かれている新界と九龍半島あいだを分断することなどできない。新界だけを中国に返すことは不可能に近いだろう。中国に香港が返還されると決まって、カナダに移住した香港人も多いという。もっとも香港人はカナダで馴染めたとはとても思えない。バンクーバーに訪れたときに、スカイトレインと呼ばれるモノレールのなかで香港からの移民と思われる人とアングロサクソン系のカナダ人が口論しているのを度々目撃した。カナダに移民した香港人も香港に戻ってきたという。香港でたまにネイティブさながらの英語を話す香港人を目撃するが、彼らは出戻り組なのかと思ってしまう。出戻り組の香港人が香港で生活できるくらい、英語ネイティブでも快適な土地が香港なのだろうか。もっとも、この状況が続くかどうかはわからない。

ともかく香港返還の一件でもわかるように、中国のしたたかさというのは、マカオ返還の際にも表れているのだがそれはまた追々ふれる。中国人というのは、「隙を見せたら付け入る」という印象が強い。列を作っていても隙間があったら割り込んでくるのが、中国人だ。隙間を開けたほうが悪いというのが、中国人のロジックなのだろう。新界の99年租借というのは、まさに「隙間」だった。今の南沙諸島尖閣諸島問題を見ていると、中国がごっそりいただいてしまうという危機感は相当強い。香港やマカオの返還経緯を知ると、余計に強く感じる。

今の香港は、一国二制度だ。香港内は「一応」民主化が保証されている。香港が中国に返還される前も中国とイギリスとのあいだで小競り合いが続いたのだが、やはり中国に分があるのだろう。いまのところ、香港内では検閲もなければそこら中に公安が経っているわけでもない。中国が29年後も共産主義国なのかはわからないが、29年後の香港が魅力ある街であり続けるかについて大変疑問に感じる。

前回訪れたときにはランタウ島や大埔といったマニアックな場所に多く訪れたので、今回はメジャーな場所を中心にウロウロしてみた。スタンレーやレパルスベイ、男人街、九龍公園など。意外に訪問してない場所があるのに驚いた。香港に初めて訪問する人なら、目が行き届きにくい場所でもある。だからといって、大埔やランタウ島ほどマニアックでもない。リピートするならこのスポットに行くべしといったところか。それだけ、香港にはいくべきスポットが多いことの証左だろう。香港には4回訪れたが、実は香港ディズニーランドにも入園したことがなかったりする。行ってもすることがないだろうと思ってしまうが。

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夜の女人街

女人街は賑やかで入りやすいのだが、男人街はどこか暗い。一応、女人街は女性向けのモノが多く、男人街は男性向けのモノが多く売られている。男性向けのモノとは、文字通り「男性が享楽するためのモノ」である。一方女人街では、女性向けのスカーフや、扇子、Tシャツなどが販売されている。決して、「女性が享楽するためのモノ」ではなく一般的な品物が売られている。ガイドブックで男人街ではなく女人街がクローズアップされるのも、当然と言えば当然だろう。もっとも、女人街を運営しているのは誰なのかと言えば、またややこしい話になるのだが……。

場所的に言うと、ネイザンロードを挟んで東側が女人街、西側が男人街である。男人街の西隣には上海街が南北を走っている。この上海街が知る人ぞ知る風俗街になっていて、黒服の女性がずらっと並んでいる。旺角から佐敦までだから結構な距離だろう。地下鉄で2駅分なので、2kmくらいあるのだろうか。運動するにはちょうどいい距離だが、30℃近い夏に歩くと汗びっしょりになるので結構キツい。

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上海街 歩道で座っている黒い服の女性が風俗嬢

マカオにも訪れたのでいずれ報告するが、習近平による風俗への取り締まりが厳しいらしい。前回マカオに訪問したときには「リスボア回遊魚」と呼ばれる風俗嬢が、カジノホテル内にいたのだが、今ではいないとのこと。ちなみにリスボアというのは、マカオ1のカジノであるグランドリスボアを指している。マカオポルトガルの植民地だったからか、ポルトガルの都市リスボンに由来しているのだろう。ともかく、リスボア回遊魚と呼ばれる女性たちは、中国本土に送還されたそうだ。香港も似た感じで中国からの出稼ぎで上海街に来ているのかと思うのだが、取り締まりが厳しくないということか。ストリートを挟んで多く立ち並んでいる。もっとも、彼女たちのもとへと向かう男性の姿はない。この辺が、アムステルダムの飾り窓やソウルの588との違いだろう。知る人ぞ知るというわけでもないのだが、普通に移動する香港人以外はほとんど上海街を歩いている様子ではなかった。帰宅途中だったり、佐敦近くの夜市でお酒でも飲むのだろうか。男人街には似つかわしくない若い香港人が多く歩いている。注意して歩道を注視しないと、旅行客には風俗街だと気づかないかもしれない。歩道をポツポツと黒服の女性が立ち並ぶ風景も、いつまで見られるのだろうか。香港が徐々に中国化しているので、このままの状態が続くとは思えないのだが。

 

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夜の佐敦

上海街の影響なのか男人街がもともとそういう場所なのかはわからないが、男性向けのモノが多く売られている。いわゆる大人の玩具というヤツですね。LEDか何かでピカピカ光っている大人の玩具が、夜店で露骨に売られているので引きます。男人街は、カップルや女子旅で向かない場所ですね。女人街が台湾の夜市やパリのオープンカフェの側に属するならば、男人街はシンガポールのゲイランやアムステルダムの飾り窓の側に属する場所だろう。男人街のような怪しい場所もあって、モダンな都市空間もあるというのが、香港の魅力だと思う。

山梨県・増富温泉にある不老閣に行ってみた③

不老閣には3種類のお風呂がある。長寿の湯と不老の湯という内風呂と、岩風呂という露天風呂だ。源泉の中でも放射線の濃度が高いのが、岩風呂であるそうな。長寿の湯にも、岩風呂から引っ張ってきたお湯を使ったお風呂がある。岩風呂まで山を登って5分ぐらいの場所にあるので、足腰の弱い老人は岩風呂ではなく長寿の湯内にあるお風呂に入ることになる。といっても、長寿の湯と不老の湯を男女で1日交代で使用するので、長寿の湯に入れるタイミングは宿泊日に依存している(一応、日をまたいで2つの内風呂を交換するので、長寿の湯に入れないということはない)。

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こう言うと不老の湯がイマイチかと思うかもしれないが、不老の湯にはサウナがある。ラジウム泉から作ったスチームなので、肺から吸収できていいそうな。ちなみにラジウム泉は飲泉ができるが、塩っ辛い。血と食塩水を混ぜたような味をしている。温泉に入るより飲泉のほうが、温泉の効能を直に味わえるのでいいそうな。

ということで4日宿泊したもの、一番効能の高い岩風呂には2回しか入れなかった。1日のうちで男性が入れる時間は限られているし、男性が入れる時間には男性だらけである。狭い岩風呂に4人で入るのは、さすがにキツい。みんなしゃがむ格好をしながら入らないといけないのね。

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それでも、長寿の湯と岩風呂を上手く利用して、ラジウム泉の刺激の強い風呂に1日1〜2時間くらいは入れたのはよかった。流石に刺激が強いので、入浴後はグッタリしていたが。

東京から山梨への移動は、特急あずさを利用すると割と便利なのだが、韮崎駅か不老閣のある増富温泉までバスで1時間かかるのはチト辛いか。でもまた機会があれば、増富温泉に訪れた

山梨県・増富温泉にある不老閣に行ってみた②

前回の続き。長寿の湯と不老の湯という内風呂がある。この2つの内風呂を交互に利用することになる。不老閣に到着した日は男性用が長寿の湯で、次の日は不老の湯だった。ただし、露天風呂は1つしかないので、男性用時間、女性用時間、混浴可能な時間という感じでスケジュールが割り振られている。混浴可能な時間は女性客は来ないという女将さんの話だったが、確認をしていないので何とも言えない。 露天風呂(といっても建物内にある岩風呂)はラジウムが強いということらしいので、初日は見送ることに。実際、初日に長寿の湯に入っただけで、疲れてしまった。

 

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私は食事なしの自炊コースで宿泊したのだが、本館から遠い別館で寝泊まりすることになる。空調も暖房もない。10月から4月末まで別館を利用できないので不思議に思っていたが、部屋を見て納得した。前回も書いたように、病気の方が訪れる温泉なので、冬に寒いところで寝泊まりするのは安全でないということなんじゃないだろうか。5月末というのに、増富温泉周辺は非常にひんやりとしていたのが印象的だった。

 

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自炊棟のある別館には、土曜日ということもあって5~6組はいたんじゃないだろうか。中には、住み込んでいる方がおられるようだった。日中部屋の入口には南京錠がつけられていたので、誰がいるのか顔を確認できなかった。しかし、夜は鍵が開いた状態なので、やはり誰かいるのだろう。 自炊をする台所で、他の客と居合わせるのだがなんとなく気まずくなってしまう。やはり病気で宿泊している方がいるので、話しづらいんですね。結局、Wi-Fiを使える本館のロビーと部屋を往復して、他の客とはコミュニケーションらしいコミュニケーションを取ってなかった。他の客は仲良さそうなのに……。

山梨県・増富温泉にある不老閣に行ってみた①

5月26日から30日まで、山梨県北杜市にある増富温泉に宿泊した。知らない人のために説明すると、ラジウム温泉と呼ばれる泉質の温泉で湯治としての温泉としても知られている。とくに癌に効果のある温泉ということで、全国から訪れる客も多い(私は癌ではないが)。増富温泉へは今年の4月上旬にも訪問したので、これで2回目。ホテルレビューを以前執筆した場所とは違う場所に宿泊してみた。

「不老閣」は増富温泉のなかでも一番有名な温泉旅館だそうな。4月末から9月末まで自炊用の別館を開放し、格安で宿泊できる(1泊 4000円)。もちろん本館のほうも大人気で、すでに8月の空室が4日くらいしかないという状況だ。 自炊専用の部屋に泊まるといっても普段料理しないので、食べ物だけ郵送することに。郵送後にサラダを買うのを忘れたので、途中成城石井でサラダを購入する羽目になる。 韮崎駅からバスで1時間という山奥にある増富温泉。周りにはコンビニなんて便利なものはないが、店は何件かある。日帰り温泉施設「増富の湯」でも昼食をとれるが、今回はお世話にならなかった。それくらい、不老閣がよかったのね。

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ラジウム温泉の入浴方法について、以前増富温泉に訪れたことがあるので一応知っている。が、不老閣には初めての宿泊なので、一応説明を聞くことに。 ラジウム温泉というのは、放射線物質を含んでいる温泉なのね。放射線を浴び過ぎると体に悪いのは承知のとおりだが、少量だと体にいいというわけ。でも、入浴回数は1日3回までと決められている。温泉は内風呂に不老の湯と長寿の湯、露天風呂として岩風呂というのがある。岩風呂は刺激が強い上に20℃ととてもひゃっこいので、完全に湯治用ですね。大体1回の入浴につき1時間かける客が多いそうだが、ラジウムは内風呂でも30℃以下ととてもひゃっこいので、40℃くらいの普通のお風呂と交互に入るのが一般的。ラジウム温泉には、慣れないうちは5〜10分、慣れると15〜20分入るみたい。

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昼の2時前に到着したので、1日目からなんとか3回入浴できた。でも、やっぱりラジウム温泉はキツいのね。刺激の弱いとされている30℃のラジウム泉でも湯あたりしてしまった。ラジウム温泉だけでなく、硫黄泉でも湯あたりすることはあるのだが、最初の入浴で湯あたりするとは思ってもいなかった。ちなみに前回増富温泉に訪れたときもラジウム温泉に入りまくっていたが、湯あたりすることはなかった。やはり評判通りの効果のある不老閣のラジウム泉なんだろう。

日本で流行らないのか、デカフェコーヒー?

イタリアンコーヒー好きになってはや10年。きっかけは、スターバックス。といっても、日本のスターバックスではなく、カナダのバンクーバーの州立図書館そばにあったスタバ(いまでもあるのかな?)コーヒーというと、珈琲館くらいしか行かなかった自分がカフェラテやエスプレッソを好きになるとは思ってもいなかった。

と前置きが長くなったが、本題はデカフェ(カフェインレス)コーヒー。「カフェイン=悪」という図式があるのか、最近一部の喫茶店でもちらほら見かける。カフェインは癌を誘発するという、ウソかホントかわからない話まである。わたしも体調を崩してコーヒーをしばらく飲んでいなかったが、体に負担の少ないデカフェを飲みだすようになった。

デカフェといっても、カフェインが全く含まれていないわけではない。日本国内ではカフェインの量でデカフェを定義していないので、デカフェに含まれるカフェインの量はまちまちといったところ。まったくカフェインを含まない代用品が欲しいのであれば、たんぽぽコーヒーを薦める。Wikipediaによると、コーヒーの代用品としてたんぽぽを焙煎して作ったコーヒーモドキがドイツなどで飲まれていたのだから驚き。日本でも、1960年代に明治乳業デカフェコーヒーを開発していたので、その歴史は長い。

日本の喫茶店でもちらほらデカフェを販売している店があるが、デカフェを注文している客なんて自分以外見たことがない!タバコのようにコーヒーも悪者扱いされる時代がくるかもと懸念しながらも、少しでも役に立てればと思いメモすることにする。

スターバックス

とにかく店舗数が多い。交差点を挟んで2店舗あるなんてこともザラ。そしていつも人が並んでいる。ノートパソコンをカチャカチャいわせている客も多い。 スタバはコーヒーならどのメニューでもデカフェ変更が可能。ただし40円増し。それでもデカフェを作る時間が圧倒的に早い、ミルクを低脂肪乳や無脂肪乳に変更できるといったメリットが大きい。

上島珈琲店

上島珈琲店って書くと硬筆な感じがするが、UCCですね。長い間UCCの缶コーヒーを飲んだことがない。上島珈琲店もカフェインレスコーヒーを頼める貴重な喫茶店。ただミルクコーヒーなのがチト残念。牛乳のカロリーは思ったより高いのですね。

タリーズコーヒー

店舗によるが、デカフェ変更が可能。どの店舗でもデカフェ変更できるのかは不明(メニューに書いてくれればいいのだが……。)こちらはブラックコーヒーのみデカフェ変更ができるようだ。ミルクがない分嬉しい。

Cafe de Crie(カフェ・ド・クリエ

外出中に見かけることは多くないが、割と利用する。上の3つと較べて、デカフェコーヒーとしては量が一番少ないのでは。デカフェを作るのに時間がかかる(といっても3分くらい)のが、若干難点。


ほかにもデカフェを提供する喫茶店はあるのだろうけど、リサーチ不足なのと上の4つでほぼ事足りるので調べていないというのが実情。店舗によってはデカフェコーヒーがあると公式ホームページに書いてあるけどいまだその店舗に出くわしたことのないDや、「デカフェ?何それ?大きい笛?」と言わんばかりのPもある。まぁ需要がないから売らないんでしょうね。


デカフェがもっと普及してくれないかなー、と日々願っているところです。