香港・マカオ・中国に行ってきました②

4年ぶりの香港だが、今回訪問して強く感じたのは、日本よりも割高だということだ。4年前の2014年、1HKDは13円だったので現在と大きくレートはほぼ変わらない(2018年で1HKDが14円)。にもかかわらず、香港で買った多くのモノが高いという印象を受けた。

スマホタブレット市場

香港というと、中古のスマホタブレットが多く流通する拠点で有名だった。「だった」と過去形なのは、現在は香港よりもお隣の深センがその役割を果たしているからだ。 香港の電脳街というと、旺角や深水埗、北角だろうか。旺角は中古スマホが多く販売される先達廣場、深水埗には高登電脳がある。北角は電気街と呼ぶほど規模は大きくはないが、細々とやっている店が数件並ぶ。

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旺角にある先達廣場。中古スマホの店が集まる。

ともかく、4年前と比べても高登電脳に客が少ないのには驚いた。深セン華北強をめざすのだろうか。ノートパソコンも日本よりも割高といった感じだ。店頭に並ぶのが、10000HKDのものばかりだ。タブレットに関して言うと、品数自体が少ない。4年前高登電脳には、中国製のタブレットが、500HKDくらいで販売されていた。タブレット市場(とくにandroid系のタブレット)自体が衰退しているのもあるのだろうが、安くとも1000HKDといったところか。香港も、そのあと訪れた深センも高いと感じることが多かった。 スマホについても同様で、日本の中古市場でよく見るHuaweiの製品で、p10 liteのような安いスマホは見ない。多くがnovaだ。 Huawei以外で多く見るのが、vivoやoppo、シャオミあたりか。シャオミのredmi5当たりは500HKD当たりで売られていたのは驚いたが、スペックは低いという。

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高登電脳のある深水埗。はっきり言って街並みが汚い。

サプリ

香港ではサプリが人気だそうだ。4年前に香港に訪れたときには、東洋漢方の薬局が多く、風邪薬が売っているような薬局は多くなかった気がする(Watsonは2014年当時もあった)。2014年冬に訪れ、現地で風邪をひいたとき、風邪薬を買える店を探すのに一苦労した記憶がある。

ところが、いまは多くの東洋漢方の薬局がドラッグストアに変身していた。サプリメントも多く売られている。香港でダイエット系のサプリメントを購入した。1箱(60カプセル)280HKDと、想像以上に高い。日本でも酵素系のサプリメントは安くはないが、消費税のない香港だけに高く感じる。

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尖沙咀のドラッグストアで購入したサプリ。なぜか台湾製

ちなみに、酵素系のサプリメントを購入しようとしたものの、なかなか発見できなかった。ドラッグストアの店員に尋ねるが、もってくるのは下剤効果のあるサプリばかり。Digestive enzymeでも通じない(簡単な英語は通じても、専門用語はやはり厳しい)。中国語(広東語)表記を調べて、ようやく購入できた。

美容室・理容室

どの国にも日本人の理容師がいる。海外で住んでいて一番困ったのが、散髪である。英語でヘアーカットを説明できない(単語を調べればいいだけだが、面倒)。結局、日本人の理容師や美容師が勤務するヘアーカットの店しか行ったことがない。

今は知らないが、香港にも日本人の理容師のいる店が1軒あった。理容師の方に電話をして、カットしてもらう時間を予約するだけだ。5000円くらいかかった記憶がある。初老の男性で、長年香港で理容師として働いていたそうだ。理容室の場所を借りて、働いているのだと言っていた。住んでいるのが、香港島でも九龍半島でもなく、ランタウ島だそうだ。ランタウ島は家賃が安いとのこと。尖沙咀 とランタウ島のあいだにはフェリーが走っているので、便利なのだろう。

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上海街付近で見つけた理容室

香港人の運営する理容室を使ったことがないので、日本と香港の価格を比較するのは難しい。ただ、上海街付近を歩いていたとき、たまたま街の理容室を発見した。そのとき、見つけた価格表がこれ。 香港のほうがやや安い感じか(ちなみに上環には、QBハウスがある)。

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上環にあるQBハウス。たまたま発見。

中国茶

今回、中国茶の店にも訪れた。尖沙咀にある新星茶荘という中国茶専門店だ。私が訪問したときには、茶会を開いている様子だった。客は私だけ。香港でもネット通販が主流なのだろうか。それとも、人気の中国茶の店があるのだろうか。

新星茶荘で購入したのが、普洱茶。茶葉を自然乾燥させた生茶は高いことはよく知られている。ワインと同じで、年代物であるほど高額で取引されている。1999年モノの普洱茶と2000年モノの2つを購入(どちらも75g)。2つで10000円くらい。

ちなみに香港から帰国したあと、横浜中華街にある悟空茶荘にも訪問した。悟空茶荘も中国茶専門店で、普洱茶が販売されているが、あまりにも高額過ぎて目が飛び出そうになった(1999年モノや2000年モノが同じように販売されていた)。中国茶に関しては、香港のほうが安い(といっても割と値が張るが)。

電車・バス

電車賃やバス代は4年間で据え置き。オクトパスカード八達通)というICカードがあるが、最低運賃が地下鉄が5HKD、バスもほぼ同額だ。ただオクトパスカードを使わないと、地下鉄の最低運賃が10HKDになるので注意。

バスに関しても、料金体系は変わらず。乗車時に全区間の運賃を支払うというシステムだ。だから、乗り方を間違えると高く取られる(12HKD)。今回はオクトパスカードを利用したが、現金だとおそらくおつりが出ないはずだ。4.9HKDという中途半端な運賃区間があるので、やはりオクトパスカードをもっておくと便利だ。

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地下鉄構内の窓口。オクトパスカードを購入できる。

こうやって比較すると、日用品以外はおおむね高いという印象だ。居住費はもちろん高い。先ほど言及した理容師ではないが、ランタウ島南部など田舎に行くと安い。ランタウ島にも何度か訪れたことがあるが、フェリーを降りると移民らしき人が多いのが印象的だった。やはり、香港島九龍半島は土地代が高いのだろう。 旅行するには楽しいが、住むには大変なのが香港だ。